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中一になったばかりの息子が数学検定3級で(ほぼ)満点が取れた理由

はじめに

今春から中学一年生となった我が家の一人息子ですが、小さな頃から算数、数学の先取り学習を自宅学習でやっていて、私(父親)が教えてきました。

さて、中学に入ってすぐの四月に、数学検定3級(中学校3年程度)を受験する予定でしたが、新型コロナの影響で延期になり、七月に受験しました。

結果は合格でした。事前にWEB合否確認で合格していたことは把握していましたが(その確認ページでは点数までは分からない)、つい先日、郵送で合格証などが送られてきまして、それで点数も以下の通り判明しました。

・1次試験…30問中、全問正解
・2次試験…20問中、19問正解

という訳で、「2次試験の1問」だけ落としてしまっていますが、実はこれは「最初から捨てていた問題」となっています。

と言うのも、必ず1問「作図問題」(コンパスで作図するような問題)が出ることは分かっていたのですが、息子は手先が器用ではないほうなので、それに時間を取られるよりかは、それは捨てる前提で、余った時間で残りの19問をしっかり見直しして確実に取りに行こうと決めていました。

そして、その19問は確実に正解した訳なので、「実質的には満点だった」と言えるのだろうと思っています。

中一になったばかりの息子が数学検定3級で(ほぼ)満点が取れた理由

■「検定対策」のような勉強はしていない

最初に書いておくと、普段から「数学検定の為の対策」というような勉強はやっておりません。「数学の本質部分」から理解出来るように心がけて、数学検定とは無関係の参考書や問題集などを用いて勉強させています。

「ここまで仕上がっていたら、数学検定程度の簡単な問題なら余裕で受かるだろう」みたいな確認の意味で、試験直前だけ市販の模擬試験をやって、受験して合格している、という感じです。また、合格すると息子は嬉しいようですから、それで受けさせているという側面もあります。

■息子は「天才タイプ」でもない

延期にならなければ試験がある予定であった四月の段階では、現在と同様の中学数学の学力がありましたので、すなわち息子は小学6年生の終わりまでには、「中学3年までの数学」の基本は全て終わっていたことになります。

息子は特に天才タイプ(例えば幼少期に勝手に数学の本を読み始めるなどする子供)ではなく、いたって普通の幼少期でした。

■しっかり考えながら多くの問題を解いてきた

その「いたって普通」である息子が、数学検定の問題は比較的簡単であるとは言え、中学3年の内容の応用問題(2次試験)であっても、初見の問題であっても普通に考えて解くことが出来るようになったのは何故かと言うと、一言で言えば「圧倒的な演習量の多さ」だろうと思います。それを「公式やパターンの丸覚え」ではなく「しっかり考えながら多くの問題を解いてきた」ことが現在の強みになっているのだろうと思います。

小学算数の時代からの話になりますが、例えば年齢算や倍数算などの特殊算に関して、中学受験をする訳でもないのに、毎日毎日(数えたことは無いですが)考え続けてトータルでは何百問も解いてきている訳です。いや、受験の為にやっていないからこそ、丸覚えに走らずじっくり考え続けることが出来てきたのかも知れません。

そんな勉強を小学4年生の秋までやって、算数検定6級(小学校6年程度)に合格したので、本当に難しい受験算数(算数検定では出ない)は出来ないままでしたが、息子本人が「中学数学に進みたい」という意向でしたので、そのまま中学数学に進み、その後の半年間(小学4年生の終わりまで)で「中学1年の数学」は余裕で終わったのですが(数学検定5級(中学校1年程度)にも合格)、それを勉強する際には「小学算数を勉強していた時代」に一生懸命考えていた、例えば「速度」とか「割合」などが概念の部分からしっかり理解出来ていたことが、非常に強みになっていた訳です。

その後、小学5年生の1年間で「中学2年の数学」を、小学6年生の1年間で「中学3年の数学」をじっくり学んだ訳ですが、基本の理解が済んだら後はひたすら「応用問題」をじっくり考え続けて、それを数百問とこなしている訳ですから、それが現在の強みになっているのだろうと思います。

「好きこそ物の上手なれ」という側面もあると思う

先に「息子は特に天才タイプではなかった」と書きましたが、算数、数学が「好きか嫌いか」「向いているか向いていないか」で言えば、どちらかと言えば好きなほうで、そこそこ向いているのだろうとは思います。

例えば息子は運動神経は悪くないほうで、やっている部活(球技)でもそこそこの立場にいたりするのですが、苦手なものもあって、それは「水泳」なのですが、小学校低学年か中学年の頃に何年間か水泳教室に通っていましたが、全く上達しませんでした。

あと、学校の勉強では音楽のリコーダーの演奏などが苦手ですが、元々下手くそである上に、嫌いなので大した努力もしないので、全く上達しない訳です。

そういったものと比べると、算数、数学に関しては小さな頃から「真剣に集中して考え続けていた」感じでしたので、「人並み以上に努力することが大して苦痛に感じない」程度には「好きで向いていた」のだろうと、今になっては思います。

「先取り学習」効果として予想していなかった「特典」があった

私の思いとしては、「受験とか成績などとは別に、大人になった時に『しっかり使いこなせる』程度には算数、数学の力を身に付けて欲しい」という思いから先取り学習を始めたのですが、全く予想していなかった「特典」があることに、最近気づきました。

最近、中学校で「実力テスト」があったのですが、息子は塾に通っておらず誰かから対策的な指導が受けられる訳では無いのですが、5教科で500点満点中、450点以上の高得点を取ってきました。

見ていると、息子のアドバンテージとして「数学の勉強に一切時間が取られない」という部分があるのだと気づきました。数学は一切勉強せずに、ほぼ百点が取れる訳ですから(実際には1問だけケアレスミスで落として百点では無かった)、浮いた時間を他教科の勉強に充てられる訳で、それが大きなアドバンテージとなっている訳です。

なんせ「(そこそこの難度であれば)初見の応用問題でも自力で解ける」数学力がありますので、学年が上がれば「一切勉強しない」は無理かも知れませんが、ミニマムの勉強時間で試験は乗り越えられるでしょうから、そのアドバンテージは中学校の間、ずっと続くのだろうと思っています。

おわりに

■先取り学習のメインは「英語」に切り替え

現在の息子は数学の先取り学習は「高校1年程度」の範囲をやっていて、そこそこ通用しそうな感じではあるのですが、「数学の先取り学習」の勉強時間はかなり減らしています。

と言うのも、中学校の定期テストや実力テストなどを考えた時、「丸覚えのような勉強では、いずれ点数が取れなくなる教科」の筆頭は数学で(これは息子はクリア出来ている)、その次が「英語」だと私は思っているのですが、今まで「算数、数学以外の勉強は出来るだけ私は見ないでおこう」(息子の自主性に任せよう)というスタンスで来ていて、英語に関しても私は全く見ておらず、先取り学習の部分に関しては「公文の通信教材」をやっていたのですが、定期テストや実力テストの準備勉強の際に英語の理解度を確認してみると、数学とのそれと比べれば「全くダメ」な感じでして、まあ中一の前半程度なら点数は取れるのでしょうが、その内に「応用的な問題は解けなくなるだろう」という感じでしたので、「私が教えながら勉強させる時間」は今までの数学から英語に切り替えた次第です(公文の通信教材は辞めた)。

公文の通信教材をやっている時は「全く面白くなかった英語」も、この数ヶ月、文法と言うか「文章の構造」から理解出来るように教えてみたところ、今ではけっこう理解出来てきて、「和文→英文」に直す初見のパターンでも簡単なものであれば「そこそこ文章が組み立てられる」ようになってきており、それに伴い「考える面白さ」が分かってきたそうなので、そんな感じで進めるところまでは進めようかなと思っています。

■今後の「数学」

数学も空いた時間で「高校1年程度」の先取り学習も続けていますが、他にも例えば「中3数学の難しい因数分解の問題」でどちらが早く解けるか勝負しようと息子が言ってきたりするものに付き合ったりもしていて、そんな感じで少しでも「数学に触れる機会」を確保出来ていれば、もうこれ以上「いついつまでに高1範囲を終わらせよう」的な進め方はしなくて良いかなと思っています。

ただ、これは単なる事実(と言うか率直な感想)として、「現在の数学力があれば、何とか時間を確保して数学の先取り学習を続けていれば、中一が終わる頃には、『数学検定準2級(高校1年程度)』には合格出来るだろう」とは伝えています。